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<考察:2名以上のカウンセラーに同時に掛かること・・・カウンセリングで進展を感じない方へ>


カウンセリングの普及や、カウンセラーの増加に伴い、
「以前に他のカウンセラーに掛かったことがある」という方が
少なくありません。

その場合は、何箇所であっても、
簡単に、通った時期や、回数、そのときはどんな相談をしたか?
その先生は良かったか?あまり役に立たなかったか?などを
改めて掛かるカウンセラーに手短に伝えておけば宜しいかと思います。

ただ、2名以上のカウンセラーに「同時に」かかる場合は、
かなり話が違ってきてしまいます。


まず、基本的には、

カウンセリングを2箇所以上で同時に受けることは、あまりお勧めできません・・・


理由は3つあり、

○カウンセラーが取る方針・見立て・使う心理療法が違うことがあるから
○アドバイスがあった場合、もう片方のアドバイスと違っていて混乱してしまうから
○どちらのカウンセリングの副作用が出ているのかが、わからないから

です。

そして、カウンセリングを受ける場が同時に2箇所以上になる理由には、
いくつかあります。

A.先に受けているカウンセリングの副作用がつらいから、別に行こうと考えるケース
B.先に受けているカウンセリングの効果を感じないから、他へ行こうと考えるケース
C.先に受けているカウンセリングを辞めたいから、別を探してみようと考えるケース
D.先に受けているカウンセリングの方針と、自分が求めているものが違うケース
E.とにかく色んな先生に会って、とにかく色んなアドバイス・意見を聞こうと考えるケース
F.病院と併設されているカウンセリングでは時間が短すぎるから、というケース

などがあるかと思います。


基本的には、理由がどれであろうと、
「カウンセラーに自分の思ったことを伝えてみる」ということは大切です。

副作用が強いなら、それを伝える、
効果を感じないとか、なんでその方針にこだわるのですか?など、
伝えてみて頂きたいと思います。

その上で、なにか、わかってもらったり、改めて説明してもらったりした方が
必ず何か、得るものがあると思うんですね。


Aが理由で別のカウンセラーを探そうと思うのであれば、
まずは今のカウンセラーに、あなたの思い、つらさをぶつけてみることをお勧めします。
「治療がつらい」「カウンセリングがつらい」という思いも、
そのカウンセラーに是非伝えて欲しいと思います。

あなたがその先生を信頼できるのであれば、
その治療のつらさもわかってもらって、伴奏してもらうことが、最も肝要です。

BやCが理由のときは、
「その理由」を一度考えてみると良いかもしれません。
相性が合わないと感じるのか、
技術的に信頼できないのか、
話を聴いてもらえている気がしないのか、
自分をわかってもらえている気がしないのか、
○年も通ってるのに治らないからなのか・・・

理由がわかったら、はっきり先生に伝えてみた方がよろしいです。
その上で、このカウンセリングについて続けるか、中断するか、カウンセラーと相談し、
中断することになったら、別のカウンセラーを探し始めた方が賢明です。

さらには「自分はカウンセリングを、受けるだけになっていないか?」
ということは振り返った方がよろしいかと思います。

カウンセラーは、あなたの問題を代わりに解決してくれる人ではありません。

カウンセリングは、受けただけで良くなるわけではありません。

カウンセリングは、会話した内容から何に気付くか?がまず重要であり、

次に、その気付きを、いかに自分に反映させるか?が重要になります。

気付くだけでなく、あなた自身が行動しなければ、
何も変わらない・効果が出ない・やりたくないから辞めようとしている、
ということも起こり得るのです。

比較的話が進んでくると、
「どうしても、ここの部分に話が戻ってきてしまう」
ということが起こることもあります。

その場合は、そこの部分を、どうしたらよいのか、どうすべきなのか、
そこに真摯に向き合って、行動してみたり、練習してみたりする必要もあるかもしれません。


Dが理由の場合、
過去や幼少期、生い立ちや養育者との関係について
徹底的に焦点を当てようとするカウンセラーもおられるし、

徹底的にクライエント様の話を聴くことに徹し、
決してアドバイスしない、何を質問しても絶対に答えない、
そういう方針をとるカウンセラーもおられます。

また、話を聴いてもらいたいのに、アドバイスばかりされるとか、
「あなたは休んでください、休んでください」と繰り返すばかりだ、とか、
一般論ばかりで役に立たないとか、
そういう、自分が求めるもの(方針)と違う・違いすぎた、ということも
あるかと思います。

こういう場合は、まずはその先生に苦情や要望を伝えるとよいと思いますし、
それでもカウンセラーの説明に納得できない、ということであれば、
次の予約を入れないで帰る・次の予約をちゃんと電話やメールでキャンセルし、
別の先生をお探しになってみても宜しいのかもしれません。


Eをする方は、何かに結論を出したくて焦っている方が多いような気が致します。

とにかく、今を何とかしたくて、ハンティングしてしまう。

けれども、多くの先生にどのようなアドバイスを頂いたところで、
ものを歪めて見ていたり、自分をわかっていない状態でムリに結論を出すのは
意外と難しいことだったりするものです。

できれば、一番話しやすかったカウンセラーのところに戻り、
腰を落ち着けてしばらく同じ先生のカウンセリングをお続けになってみることを
お勧めしたいと思います。


もし、理由があって同時に2名以上のカウンセラーに掛かる場合は、
必ずカウンセラーにその旨伝えて頂きたいと思います。

その際に「お勧めはしないが」と言ってくれる先生は、信用できると思ってください。

別のカウンセリングに行っていると知っていて
無条件で「全然構いませんよ、どーぞ、どーぞ」と言う先生は、
ちょっとおかしい、知識のない先生だと言わざるを得ません。

普通なら、クライエント様の体の状態と心(脳)の状態に責任を持つため、
別のカウンセリングにどのくらい通っておられ、
今はどのようなお話になっているのか、
なぜもう1箇所に行こうと思ったのか、
少なくとも、要点を少しでもいいから聞いておきたいと思うはずです。

それを知っていないと、クライエント様を害してしまうはずなのです。

ご事情もわからないまま、
本当に2箇所のカウンセリングが適しているのか?もわからないまま、
別の先生と役割を2分することができているか?もわからないまま、
副作用がどちらの副作用なのかもわからないままカウンセリングを続けることを
「危険だ」と思えない、「怖い」と思えないカウンセラーは、どうか?と思います。

そして、ご事情をお教え頂いたら、一度は迷うべきだし、
「今の状態を考えるとどちらか一方にした方が良いか?」と
考えることも勧めることもせず、
来て頂くがまま、無責任にカウンセリングを承るなぞ、言語道断です。

よって、「もう1箇所のカウンセリングの話を全く質問しないカウンセラー」は
避けたほうが無難かと思います。


2名以上のカウンセラーに掛かるとき、
1.一方を辞めたいとお考えになっておられる方と、
2.同時に通いたいと思っておられる方と、
3.どちらにしたいのか、ご自身でもまだよくわからない、という方と、
4.どちらにしたほうが良いのか?も相談したい、という方がおられます。

いずれの場合もカウンセラーにお話し、セカンドオピニオンとしての意味合いを含め、
正しく、最もあなたのためになるアドバイスを受けられることを祈っています。

その際に、ご相談の内容によっては、この場合なら自分は必要ないな、
「カウンセリングはつらいけど、でも、頑張って同じところに通われてください」と
下がることができるカウンセラーであったら、なお素晴らしいと思います。

とにかくお客さんを獲得しようと、
明確な根拠もなくこれまでのカウンセリングを辞めさせようとしたり、
ムリに自分のところに通わせようとする、
そんなカウンセラーは、一目散に逃げてきましょうね。



片方のカウンセリングについて詳しく話したくない、ということも
もしかしたらおありかもしれませんが、
詳しくなくても、簡潔に、「こういう話をすると○○ということになってしまうんです」
「で、それの、何が、つらいんですが」くらいのご説明でも十分かと思います。

5分も掛からない説明でもプロなら要点に察しがつくはずです。

しかし、これをお伺いできない限り、
カウンセラーはあなたのお体とお気持ちに
責任を持ってカウンセリングすることができないのです。


ですが、同時に2箇所のカウンセリングに行くことは、
強い負担が掛かることでもあるだけに、
カウンセラーの判断により、
同時には通えない、勧められないという判断が下ることもあり得ることを
知っておいて頂きたいと思います。


また、今現在、別のカウンセリングに行っていることや
同時進行したいなどの細かなご要望などは
カウンセリング前にはお伝えにならず、
面談に行かれて直接お話した方が宜しいかと思います。

なお、「同時進行できないか?」ということをお問い合わせとしてご質問されますと、
結局はご事情をお伺いしなければ正確な判断ができないため、
お問い合わせの範囲を超えてしまうと思われます。

よって、やはりまずは一度、何も言わずに予約を取り、
「1回こっきりになるかもしれないが」という前提でご相談に行かれることを
お勧めしたいと思います。

カウンセラーに先入観を与えずに最初のカウンセリングを受けることは
カウンセラーにとってではなく、
実はあなたにとって、最も最良なことなのです。

ちなみに、当カウンセリングルームでは、
お申し込みフォームにて「今、別のカウンセラーにかかっている」
という質問項目を設けてあります。
ここを「はい」とご回答された場合は、(それ以外の情報は知らせないでください)
初回はセカンドオピニオン的立場にてカウンセリングを承り、
今後についてもご相談の上、一緒に考えさせて頂いております。



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