カウンセリングには、
「完ぺき主義」傾向をお持ちの方がたくさんお越しになります。
対人に問題をお感じになられてお見えになった方にも、
あがり克服を目的としてお見えになった方にも、
毎日毎日掃除ばかりしてしまう専業主婦の方、
「うつ」になられて疲弊している方・会社を休職中の方、
引きこもりの方や、普通に見えるサラリーマン・OLさんにも、
かなり多くの方に完ぺき主義傾向が見られます。
「完ぺき主義」とは、完ぺきな結果を出せるか?出せていないか?ではなく、
「完ぺきでありたい、という願望を抱いている人」を指します。
自分の中で、「こうありたい・こうであらねばらない」というイメージがあり、
そのイメージ内容が、非常に完ぺきな自己像として抱え込まれている、
という特徴がございます。
自己像の内容として典型的なのは、このようなものです。
何でも、スムーズにやりたい。
何でも、これくらいのレベルに到達してしかるべき。
絵を描くならゴッホレベル、英会話ならペラペラレベル。
うまく。しっかり。ちゃんと。にこだわる。
精度・精密さにこだわる。
正確さにこだわる。
スピードにこだわる。
自身がミスを許さない。
細かなところに目が行き、全体像を見られない。
重要度による優先順位が付けられない。
物事を「楽しむ」ということができない。
有意義かどうかにこだわる。
とにかく恥をかきたくない。
情けない・弱いところは人に見られたくない。
緊張してはならない。→常に自然でありたい→緊張しているのはみっともない。
こういう風にできるのがかっこいい、というイメージ。
100か0か。
仕事のできる人間になりたい→仕事のできる人間とは、こうこうこういう人間だ。
こういう人は許せない。こうあるべきだ。
残業代をもらおうと勤務時間中に私語ばかりして無駄に残業している人はおかしい。
先が見えない状況が苦手。
他者からの評価に異様に恐怖を感じる。
完ぺきな結果を出せないと自己評価できない。
1つでもミスしたら→アウト。
一度叱られたら→ダメ人間。
仕事のストレスが大きくなりやすい。
仕事のやめどき・切り上げ時がよくわからない。
自分でブレーキを踏めない。
終わるまでやり続けてしまう。
人に仕事を任せる・振る・手伝ってもらうことができない。
うまくいっているときの自分だけが好き。
不安感・劣等感・罪悪感・情けなさ・自信のなさ・自尊感情の低さが目立つ。
などがございます。
1つ当てはまる方が完ぺき主義なのではなく、
いくつも当てはまる方は、完ぺき主義傾向を持っている可能性が高いです。
誰もが、「完ぺきな人間なぞいない」ということは、
アタマでは、わかっています。
家族や、会社の人が、自分にそんな完ぺきを求めてはいないことも、
アタマでは、わかっています。
が、感情では、そのことに納得できていないことで、強いストレスが掛かります。
その結果、どうしても、
そのような自己像が達成できると思い込み、
上記のような行動を無意識にしてしまいがちです。
完ぺき主義傾向から、仕事で大きくストレスを溜めてしまう方が後を立ちません。
ひどくなれば、体調を崩される方・精神的に不調に陥ってしまう方もおられます。
完ぺき主義は、病気ではありません。
よって、治すとか、完全に無くす必要はないのですが、
「薄くする」「弱くする」ために「習慣を変える」「認知を変える」必要がございます。
金森は、完ぺき主義傾向をお持ちの方のカウンセリングが大変に得意です。
それはたぶん、私自身が完ぺき主義傾向を持っているからなのではないかと思います。
えぇ。もちろん、薄い・弱い状態で、です。
よって、一見完ぺきなようで、やっぱりアホで、抜けている、
そういう私がいるのでございます(笑)
私は、完ぺき主義の方がお持ちになりやすい苦痛が、大変よくわかります。
どうぞ、遠慮なくお越し下さい。
様々な具体的なヒント・アドバイスをお出しします。
一緒に、習慣を改善していきましょう。
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