カウンセリングを受けるということの中身には、
相談する・話す・黙っている・状況や気持ちを説明する・打ち明ける・
泣く・怒る・悲しむ・自分を観察する・考える・検討する
などなど、色々な面が起こるものです。
そして、カウンセリングを受けることで、
「楽になった」「すっきりした！」「安心した」「孤独感が和らぐ」といった
目に見えない感覚的な良い効果が得られることもありますが、
逆に、沈んでしまう方もおられますし、カウンセリングを受けるのが辛くなる方もおられます。
実は、カウンセリングには、「副作用」があるのです。
いえ、全ての人に出る、ということでは、ありません。
でも、お薬を飲んで副作用を感じる方がおられるように
カウンセリングを受けたことによって、
具合が悪くなる方や、強い自責の念を感じる方、
話したことを後悔してしまう方なども、おられるのです・・・
では、どのような方に、カウンセリングの副作用が出やすいか？を、お教えしておきます。
まず、「自分についてや、自分の内面のこと、
悩み事、最近の出来事などを、人に話す習慣が無かった人」は、
「あぁ、あんなこと、人に話しちゃって、良かったのかな？」
「カウンセラーも、暗い話を聴いて、さぞかしご気分を害されただろうな？」
「あんなに人のことを悪く言ってしまった。自分はなんて、心の狭い人間なのか？」
「自分でどうにかできないなんて、なんて自分は情けないんだろう」
というような自責の念や、カウンセラーへの申し訳なさ、
言ってしまったことへの後悔を、感じやすいようです・・・
また、「家族や養育者、友達や身近な人から、
いつも自分の話を否定されることが多かった方」は、
カウンセリングでただひたすら理解してもらって、共感してもらうと、
ビックリするのと、「なんだか・・・変な気分」になってきて、
「自分の話って、人に理解してもらえるんだぁ？！ホントかなぁ？」
という落ち着かなさや、猜疑心を感じることもあります。
また、「自分の味方をしてもらう」という慣れない体験をした場合にも、
「こんな僕が？」「こんな私が？」という自尊心の少なさをカウンセリングで揺らがされ、
落ちつかない気分になったり、ソワソワしてくることもあります。
こういった感覚も、副作用の一種なのです・・・
それから、身体的な副作用としては、吐き気を催したり、
「食事が喉を通らなくなる」とか、「一時的に食欲不振になる」とか
「寝付けない」などの不眠症状が出ることもあります。
また、うつ気分になるような
「どよーーん、と落ち込む」ような症状、虚脱感、
カウンセリングで話したことについて考え込んでしまうなど、
気分的に低迷し、普段の物事が手につかないなどの二次的症状を呈することがあります。
もちろん、全く副作用の出ない方もおられれば、
副作用を感じても、その内容には個人差があります。
ただ、そういった「話した後の変化」を感じましたら、
それも遠慮なく、カウンセラーに伝えて頂きたいと私は思っております。
言って頂くと、カウンセラーもあなたの状態や性格を把握しやすいのです。
そして、あまりにもカウンセリングの副作用が強く出る場合は、
カウンセリングと合わせてお薬の服用をお勧めすることもあるかもしれませんし、
カウンセリングを続けるかどうか？頻度はどうしようか？などを
随時カウンセラーと話し合っていくことも大切になります。
カウンセラーは、ただあなたの話を聴いているだけではありません。
より、早くに楽になれる方法を、常に考えております。
そして、体の健康にも、注意を払っています。
そして、カウンセリングがあなたの害になるようなことは
絶対に避けたいと思っていますし、
カウンセラーは、あなたのお気持ちも、お体も、早くに回復させてあげたい！という願いと、
強い責任感を持ってカウンセリングしています。
なので、「この方に、カウンセリングは有効か？害にならないか？」
「一時的にでもカウンセリングを中断し、体の回復に専念する必要はないか？」
「念の為、病院受診をお勧めするべきか？」などの判断をするためにも、
「話をしてみた後の変化」は、是非カウンセラーにお伝えください。
そして、あなたが特に、「感受性が強い」「敏感」な方でしたら、
「私も、話した後に、どよーーんとするかもしれないんだな。。。」
ということだけ知っておいて下さると、
カウンセリングを受け続けるに当たっての心の準備ができるかもしれません。
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