精神科は、どんな人がかかるところでしょうか?
「頭のおかしくなった人がかかるところ」というイメージがありますか?
そしてもし、自分や親族や知り合いが精神科にかかったら、
とても嫌な気持ちになる…という方も多いかもしれませんね…
でも実は、精神科というところは、「脳」という臓器を診察し、治療する科なのです。
参考までに精神科で扱う患者さんの診断名を挙げてみますと、
神経症・うつ病・躁病・統合失調症(分裂病)・
アルコール依存症・過食症・拒食症等の摂食障害・
PTSD・アルツハイマーを含む痴呆症状・人格障害・
行動障害・適応障害・脳疾患による手術後の脳神経後遺症・・・等があります。
精神科にはご本人が自ら受診する場合と、
御家族の方が心配してその方を連れていらっしゃる場合があります。
そして、他の診療科と同様に、身体的に危険な状態になると
入院という措置を取らざるを得ません。
あるいは、行動や感情に問題があって他人を傷付けてしまう方や、
自傷行為の危険性が高い場合には、入院という措置を取ることがあります。
でも、こういったことがなければ、
患者様は普通に外来に通い、お薬を飲んで様子を見ています。
外来に通う方の方が多い!ということについては、他の診療科と大差はありません。
精神科に通われている方というのは、
お仕事を含め、社会生活を通常通りに送るには、少しだけしんどい・・・
そんな、普通の方々ばかりだ、というのが事実です。
決して恐ろしいところではありませんし、
はじめは「気分が憂鬱で」「食事が食べられない」「眠れない」
といった軽い症状を訴える方が多く
ドクターも積極的にお薬を処方して気分の改善から生活の改善を図ろうとします。
最近では、精神科や心療内科に通いながらお薬で体を落ち着け、
カウンセリングで心の問題を取り除く努力をなさっている方も多くなってきています。
でも、ひとつ気を付けておかなければならないのは、
「心療内科」は、そもそも内科である、ということです。
なので、心療内科で長期間治療を受けてきたのに、
「どうも…良くならない」という方がおられましたら、
一度きちんと精神科を受診してみることも、とても大切です。
また、心療内科、と看板に書いてあっても、
「内科出身の医師」「神経科出身の医師」「精神科出身の医師」がおられます。
なのでどうぞ、心療内科に通われている場合は、
その先生は、そもそも何科がご専門だったのか?を、
受付の看護師さんに尋ねてみることも大切です。
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