面談していると、時に、
「先生の顔が、みるみるゆがんでいくので、本当に申し訳ないと思っている」
と言われることがあります。
あるいは、金森が、クライエント様のお話を伺って、涙ぐんでしまうこともあります。
でも・・・
カウンセラーは、あなたの鏡なのです。
カウンセラーは、あなたの気持ちに共感できたとき、
あたかもあなたと同じような気持ちになるのです。
だから、私が苦しそうな顔をしている、ということは、
あなたが、その出来事を経験して苦しいと感じている、ということなのだと思います。
私が涙ぐんでいたら、あなたが泣きたいくらいの気持ちであろうことを経験した、
ということなのだろうと思います。
私が怒っていたら、あなたは意識できていなくても、
もしかするとあなたの無意識は本当は怒っている、ということなのかもしれません。
けれども、カウンセリングを受けられる方の中には、
普通だったら苦しくて、悲しいことを、
淡々と語られる方がたくさんおられるのです。
無表情で語られる方もたくさんおられます。
それはきっと、クライエント様が、その感情に慣れきってしまわれているから、
なのかもしれませんし、
ご自身の感情が自覚できなくなっていたり、麻痺してしまっているのかもしれません。
先生の顔をゆがませていることを申し訳ない、と思ってくださるのは
そのお気遣いは、うれしいのですが、
でも私は、あなた自身に、申し訳ないな、と思って欲しい、と願います。
私があなたのお話を伺ってつらそうな顔になったら、
それはイコール、自分が苦しい、ということなのではないか?と
ぜひ気付いて頂きたいなぁ…と。。。そう願わずにいられません。
カウンセリングでは、話すだけでなく、
話す中で、自分が何かに気付く過程があります。
カウンセラーという鏡を使って、
ぜひあなたに気付きがありますように。。。
そして、世の中には老若男女、色んなカウンセラーがいますが、
あなたの鑑となるような、そんなカウンセラーを選んで欲しいと思います。
鑑…それは、手本であり、模範であります。
こんな人っていいなぁ、と思える要素があるカウンセラーだったら、
もっといいカウンセリングになりますから。
考え方や、雰囲気など、あなたの手本となれるような、
そんなカウンセラーと出会えることを願っています。
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