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<カウンセリングの副作用:カウンセリングに行くのがつらい…>

心理カウンセリングに副作用がある、なんていう話は、
カウンセラーが教えてくれることは、とても少ないと思います。
なぜなら、「商売の邪魔になる事実だから」です。

けれども、副作用のお話はとても大事なのです。

カウンセリングの副作用は、自分の抱えている事実・現実の核心に触れたときに
「カウンセリングに行くと、余計につらくなる」という気持ちになることです。
自分の状態を、カウンセリングで再認識させられるのが、とても苦しいことだからです。

そのときに、
→「こんなに気分や体調が悪くなるなら、もう次回は行くのをやめよう」
→「こんなに気持ちが揺らぐなら、次回は行かないほうがマシだ」となりやすく、
カウンセリングを受け続けることに障害や困難をもたらす可能性があります。

でも、私があえてカウンセリングの副作用について書くのは、
「カウンセリングを受けると、自分の気持ちに変化が起こる」
「カウンセリングを受けると、葛藤している自分を自覚する」
ということを、カウンセリングの欠点としてではなく、
それが逆に、カウンセリングの良いところだ、ということを
是非知っておいてほしいからです。

カウンセリングを受けて葛藤を自覚する→これは確かに「しんどい」「つらい」のです…

だから、もうカウンセリングに行くのは、やめよう・・・
と思ってしまいやすい要因になります。

けれども、その副作用によって、あなたが何かを自覚しているのは事実です。
そう、あなたに何かを感じてもらおうと、脳が動いて、あなたにメッセージを発信しています。

その中身は、「しんどい」「つらい」ということだけではなくて、
「この、ドンヨーーリしている自分は、一体なんなんだ?!なんでだ?」という疑問でもあるのです。

そして、「このしんどさに、ひとりで立ち向かうの?そんなの苦しいよ」というメッセージ。
「だから、味方が必要だよ」というメッセージ。

だから、自分の感情・葛藤・疑問・しんどさを表明する相手として
心理カウンセラーという専門家があなたに伴走しているのだと私は思うのです。

なので是非、「前回カウンセリングを受けたら、こうなっちゃったんですけど…」って、
「カウンセリングを受けるのが辛いのですが…」と言いに来てほしいのです・・・
その行動と発言が、必ず自分を前進させるはずだから。

葛藤するしんどさに、カウンセラーは、じわじわと、援助します。
そして、葛藤を抜け出す方向に、じわじわと、一緒に歩きます。

そのカウンセリングの過程で、随時あなたが何かを感じる中に、
ある程度の気持ちの変化や葛藤が、未来の役に立つこともある!
ということを、知っておいてください。

そして、カウンセリングの副作用、という気持ちの壁を乗り越えて自分を見つめ直したら・・・
その頑張りは、いつか必ずあなたに返ってきて、
素敵な未来や、しあわせを、自分でつかむ力を与えると思います。



話をしたら、
「その日に突然良くなる」ということはあまりないものです。
なぜなら、話をすることから心の中を整理したり、模索したりするからなのです。

カウンセリングは何度も通って、少しずつ自分のことを話して、わかってもらって、
気持ちを楽にしたり、自己改善したり、と自己変容をもたらすものです。
頻度は違えど、何ヶ月も、あるいは何年も通う方も多いですから、
「すぐに良くならない」とあきらめたり、焦ったりはしないでくださいね。

なお、何かを変えたり、直したり、治したりしたくてカウンセリングに行く場合は、
どんなに通っても、ご本人が努力しなければ、いつまで経っても良くならない、
ということは起こり得ます。

人は、そんなに簡単には、変わらないものです。
だから、カウンセリングがつらくなります。
けれども、続けた先に、素晴らしい未来が待っているのだとしたら、
副作用をも乗り越える甲斐もあるし、努力のし甲斐もありますよね(^-^)

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